支援者からのメッセージ

以下に支援者から寄せられたメッセージを掲載しています。

子どもLAMP理事・大学教員 O.H.

私たち日本語教員は日本語教員という職業実践を通して社会に参加しています。世界の国々は日々近くなり、多くの人々が自分の母語に加えて、第二、第三の言語を学び使い合うようになっています。教授法もこうした時代の要請を受けて日々進歩・革新し、新しい考え方やテクニックがどんどん生み出されてきています。子どもLAMPは、このような社会の変動の中で大きな影響を受ける子どもに光りを当て、彼らへの学習支援活動を通して、成人とは違う子どもを対象とする日本語教授法、多言語・多文化共生を目指す日本語教授法のあり方を探ってきております。このプロジェクトの輪に参加し、これからの日本語教育のあり方を共に考えませんか。

中国語支援者・大学院生 S.H.

私は「子どもLAMP」の支援活動に関わって、今年3年目になりました。日本に来ている中国人の子どもを対象に、「教科・母語・日本語相互育成」を目指す支援のなかで、「学習者(子ども)」、「言語と内容を統合する内容重視の教授法」、「母語、母文化の重要性」に対しての理解が深まる機会を得て、自分自身も子どもとともに成長してきたと実感し、多くの感銘を受けています。母語話者支援者としての皆様のご参加を心から望んでいます。きっと、子どもと真剣に取り組む体験は、皆様の母国での職場で大きく還元できると思います。

中国語支援者・大学研究生 S.A.

母語を話すというのは生まれつきの能力で、それを捨てて第二言語を習うというのは、目的地まで急ごうとして夜中に身を投げた人が手元のランプを消して夜明けを待っているような一番もったいないことだと思います。LAMPはこの消されたランプに再び光を与える火の種ではないかと思いました。

日本語支援者・大学院生 K.M.

私がLAMPの活動に参加して最も嬉しかったことは、不登校だった中国人生徒がLAMPに参加したことで学校に復帰し、さらに進学を目指すようになったことです。現在、日本の学校に通う外国人児童生徒の多くが学校の授業に参加できずに、一人で悩みを抱えて生活しています。また、彼らの保護者の多くが、言葉の壁に阻まれ、子どもの教育に関わることができない状況です。彼らと母語を同じくする人間が手助けできることは、単なる通訳だけではありません。一人でも多くの子どもに学ぶ喜びを知ってほしいと願い、私たちはこの活動を続けています。

日本語支援者・日本語教師 H.Y.

2003年10月からLAMPに参加しています。子どもへの日本語支援活動にずっと興味がありましたが、対象が人格形成の時期にある子どもであること、そして自分が専門的知識を持ち合わせていないことから、一歩を踏み出す勇気を持てないでいました。実際子どもと接してみると、逆に自分が教わることの方が多く勇気づけられています。支援の仕方もLAMPのみなさんが親切にアドバイスしてくれますので、参加してみたいけど自分にできるかどうか…とためらっていらっしゃる方がいましたら思いきって参加なさってみることをお薦めします。私達支援者にとっても貴重な学びの場であり成長の場であることを確信しています。

日本語支援者・大学院生 M.W.

支援がいつも順調にいくわけではなく、うまく行かないときもあります。そんなときは、LAMP定例会やメーリングリストで、活動上の悩みや問題などを話して、他の支援者と一緒に共有し解決策を一緒に考えたりしています。私も実際に、どのように支援を行っていけばいいか悩んでいた時は他の支援者からたくさんの励ましや活動を行う上でのヒントやアイディアをもらいました。また他の支援者の事例から、自分の活動を行う上でのヒントやアイディアを学ぶこともたくさんあります。是非参加して一緒に学び合って行きませんか?